1.業者を呼ぶ前に試すべきこと
普段からスムーズに動作していた鍵が突然刺さらなくなったり、回らなくなったりすると焦ってしまい力任せに試してみがちです。闇雲にいじってしまうと更に問題は深刻になるケースが多いので避けましょう。
しかし、冷静に対処すれば多くの場合、問題は解決できます。
1)不調の原因を突き止める
鍵が動かない原因は様々です。鍵の摩耗や錆び、鍵穴内の異物詰まり、そしてドアや鍵穴の故障などが考えられます。まずは鍵穴を覗いて異物が詰まっていないか確認しましょう。
もし何かが詰まっていたらピンセットなどで取り除くことが出来れば鍵が回ると思います。しかし、悪戯でボンドや接着剤を入れられる事もあり、そのような場合は自分での対処は難しいのでプロを呼んで対処してもらうことが必要です。
2)マスターキーで開けてみる
スペアキーを使用している方に多いのは、スペアキーの精度が悪く鍵が開けられないケースです。
マスターキーを使用して鍵を開けることが出来たのであればそのスペアキーは使わないようにしてください。精度の悪いスペアキーを使用し続けると鍵穴の故障が早まります。
3)ドアの歪みを確認する
ドアが歪んでいると、鍵の正常な動作が妨げられます。ドアの歪みは建物の古さや気候条件によって引き起こされることがあります。軽度であればドアを持ち上げながら鍵を回す事で開けられることがあります。
修理や調整が必要になってしまう場合も多いので深追いは禁物です。
4)潤滑剤を使ってみる
鍵が動かなくなった場合、潤滑剤を使うことで簡単に直る場合もあります。潤滑剤を鍵穴に挿入し、鍵を回してみましょう。潤滑剤によって動作が改善されることがあります。
その時に注意していただきたいのは、絶対に「鍵穴用の潤滑剤」を使用するようにしてください。
有名なクレ556などは鍵穴には合わず状態を悪化させますので使わないようにしてください。
5)鍵穴が凍結しているか確認する
我々の活動している札幌ですと冬に鍵穴が凍結してしまい鍵が刺さらなくなることが多々あります。
風が強い日に雪が鍵穴に吹き込んだり、濡れた鍵を差し込んでしまうことが原因です。
鍵穴専用の解氷剤が売っていますので、鍵が刺さらない場合には一度試してみると改善するかもしれません。
2.鍵屋さんに依頼する
これまでの事を試してみても鍵が開かない場合は簡単な問題ではないことが考えられますので鍵屋さんに鍵開け・修理を依頼する必要があります。
1)鍵屋さんの選び方
残念ながら鍵屋の中には法外な料金を請求する悪質な業者がいます。鍵を開けるだけで5万円以上かかると言われた場合は悪質な業者の可能性があります。
悪質な業者に騙されないように電話をした時に必ず「見積もりは無料ですか?」と確認するようにしてください。もし高額な見積もりをされたとしてもその場で無料で断る事ができれば被害は小さくて済みます。
中にはキャンセル無料と謳っているにも関わらずキャンセル料を請求してくる業者もいます。必ず事前に確認するようにしてください。
札幌周辺であれば当社にご連絡を頂ければ対応いたします。お気軽にお電話からお問い合わせください。
2)鍵屋さんを呼んだら
呼んだ後は必要以上に鍵をいじらないようにしてください。いじったことにより被害が大きくなるお客様をたくさん見てきましたので気を付けてください。
3)オートロックの場合
オートロックのマンションであればオートロックを開けるにも費用が掛かる場合があります。
他の住人が出入りするタイミングがあれば一緒に入っておいた方が費用が安く済む可能性が高いです。
入れるタイミングがあればオートロックの内部に入っておきましょう。
まとめ
鍵屋さんを呼んだお客様の中で、自分で簡単に解決できたお客様がかなり多いです。まず出来る事をやってみて、それから鍵屋さんを呼ぶようにすることで無駄な費用を払うことを防ぐ事ができます。
鍵が刺さらない、回らないという相談は比較的多い相談内容です。日頃のメンテナンスや早目の鍵交換で防ぐことも可能ですので、調子が悪くなってきた時にまずは鍵屋さんに相談してみることが大事です。